万年こたつ

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【薬】Q.疥癬(かいせん)ってどんな病気?

 

入院患者さんのなかに疥癬と疑われる方がいらっしゃったのですが具体的にどんな病気かわからんかったので調べてみました。

 

ヒゼンダニが原因

疥癬はヒゼンダニが皮膚に寄生して生じる病気です。寄生数により通常疥癬角化型疥癬の2種類に分けられます。通常疥癬は寄生数が1000匹以下とされていますが角化型疥癬だと100万~200万匹ものヒゼンダニが寄生しています。

ダニが原因ですので介護施設などで高齢者の中だけでなくと医療従事者との間でも感染してしまう可能性もあります。

 

 

 

通常疥癬と角化型疥癬で症状が異なる

通常疥癬では強い痒みが特徴です。また疥癬かどうかを判断するのには疥癬トンネル、結節、紅斑性小丘疹の有無を確認します。

 

角化型疥癬では痒みが全くでない場合もあります。手や体の骨ばったところの皮膚が分厚くなるのが特徴です。

 

角化型疥癬は感染力が強い

免疫が低下していると通常疥癬から角化型疥癬に発展することがあります。角化型疥癬は寄生してる数がとても多いため周りの人への感染力がとても強いです。

 

通常疥癬の場合は感染を防ぐためには衣類や寝具などの共用を避ける、長時間肌と肌との接触を避ける、雑魚寝など同じ部屋で寝ないなどで十分です。しかし角化型疥癬の場合は基本的に個室隔離を行い、肌との接触だけでなく落屑などからも感染するので掃除をこまめに行い、衣類・寝具などは毎日交換する必要があります。

 

ヒゼンダニは50℃以上のお湯に10分浸けると死滅するので洗濯前には必ずおこなうようにします。

 

内服薬は週に1回服用

疥癬の治療薬ですが、内服薬はストロメクトール(成分名:イベルメクチン)、外用薬としてはオイラックス(成分名:クロタミトン)を用います。

 

外用剤で重要なのは全身に隙間なく塗ることです。(通常疥癬の場合は首から下、角化型疥癬の場合は顔や頭も含める) 指の隙間、爪、外陰部など寄生しやすい部位は塗り残さないようにします。

 

ストロメクトールはヒゼンダニを殺す薬です。痒みの改善には効きません。肝代謝型なので肝機能が低下している患者さんには使用を控えてください。体重により服用量が異なります。

大事なのは空腹時投与ということです。脂溶性が高いため食後だと吸収量が増えてしまい副作用発現の可能性が高くなります。少なくとも服用後1時間は食事を避けるように。

この薬はヒゼンダニの卵には効果がありません。従って1回目の服用から1週間後にもう一度服用することがあります(ヒゼンダニは10日から2週間で卵から成虫になり次の卵を生んでしまうため)

 

といったことらしいです。詳しいことはマルホのHPに載ってるのでそちらを参考にしてください。→http://www.scabies.jp/