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万年こたつ

本や漫画の感想がメインの雑記ブログ こたつに籠って本を読んで生きていきたい

【薬】Q. 授乳婦に使える抗インフルエンザ薬は?

薬剤師関連

 

医師に聞かれてパッと答えれなかったので。

 

まずは勤めている病院にある抗インフルエンザ薬のおさらい

 

タミフル…

内服薬。

カプセルでは通常、成人及び体重37.5kg以上の小児には1回1個を1日2回、5日間服用。

ドライシロップでは(1) 成人→通常、オセルタミビルとして1回75mgを1日2回、5日間、用時懸濁して服用。(2) 幼小児→オセルタミビルとして1回2mg/kg(ドライシロップ剤として66.7mg/kg)を1日2回、5日間、用時懸濁して服用。ただし、1回最高用量はオセルタミビルとして75mgとする。

幼少時にも可能だが5日間服用続けることがネック。

 

 

 

 

イナビル…

吸入薬。

一度の吸入で効果を発揮する。10歳以上は40mg(2本)、10歳以下の小児には20mg(1本)

1回で済むが小さい子だと吸入が上手くできない事も多い。

 

ラピアクタ…

点滴。

成人:通常,ペラミビルとして300mgを15分以上かけて単回点滴静注する。

小児:通常,ペラミビルとして1日1回10mg/kgを15分以上かけて単回点滴静注するが,症状に応じて連日反復投与できる。投与量の上限は,1回量として600mgまでとする。

基本1回のみだが症状が悪ければ連日反復投与可能。

 

 

とまあ、添付文書のみを参考にするとこれらを服用中には授乳をやめていただき、服用終了後からしばらく(一般に半減期の5倍の時間で体内から消失されると言われているのでそれ以降)してから授乳再開となる。

 

乳汁中への移行性について(参考:あじさい)も考える必要があるけど、質問されてそこまで考える時間がないのですぐに参考になるものとして、「今日の治療薬」に記載されている「授乳婦(乳児)への危険度の表示」を見てみると…

 

タミフル→L2(比較的安全) 少数例の研究に限られるが、乳児への有害報告なし。

イナビル、ラピアクタ→評価なし

 

となっている。

 

ラピアクタはシオノギ製薬のQ&A(リンク)において、

 

「ラピアクタは,ヒトにおいて乳汁中移行を検討したデータはありませんが,動物試験で乳汁中に移行すること

が報告されていますので,投与中は授乳を中止していただくようお願いします。添付文書には「授乳婦に投与

する場合には授乳を避けさせること[ラットで乳汁中に移行することが報告されている]」と記載されています。

また,授乳再開時期についてもヒトでのデータがなく,あくまで参考情報ですが,動物試験のデータによると,

ラットにおけるラピアクタ静注後30分での乳汁中濃度は,血漿中濃度に対してCmaxが約1/10,AUCは

約50%,また半減期は約6.5時間と報告されていることから,授乳再開は投与終了後2~3日後が望まし

いと考えられます。(血中濃度は,一般的に半減期の約5倍でほぼ消失するとの考え方があるため)」

 

とあり、2、3日とはいえ授乳をやめた方がいい。

 

イナビルに関しては、日経メディカルにこういう記事が載っていたが→授乳婦においてイナビル投与の安全性は高い

 

イナビルも有効そうだけど症例が5つしかないのがなんとも。

 

調べるのが明らかに足らんけど現時点ではこれと言える薬はない印象。もっと調べたら出てくるのかもしれんが。

 

やっぱり妊婦・授乳婦の投薬を考えると難しい。もっと知識つけんと。