万年こたつ

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【漫画】笑いあり涙あり伏線回収素晴らしいと非の打ち所がない傑作『惑星のさみだれ/水上悟志』紹介&感想

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「漫画ランキング」とか「おすすめ漫画」とかでよく名前を見る作品。

 

はてなのスターことヒトデさんも熱く紹介していたので大人買いしてみました。

www.hitode-festival.com

 

 

なにこれめっちゃ面白い!!!!

 

てなわけで僕も紹介したいと思います。

 

 

 

『惑星のさみだれ』ってこんな漫画

地球の命運をかけた姫と12人の騎士の戦い

ジャンルは異能バトルものです。

地球を壊そうとする悪の魔法使いを倒す為に、選ばれた姫と12人の獣の騎士団。

獣の騎士たちは『掌握領域』という超能力を使って悪の魔法使いが作り出した12体の泥人形と戦います。

 

地球を破壊されないために戦う獣の騎士団ですが、物語の主人公である姫:さみだれとトカゲの騎士:雨宮夕日はその先を見据えて戦います。

 

二人の目的は地球を姫の手で破壊すること。悪の魔法使いと戦うのは自分が壊すものを他人に壊されたくないため。

 

最後に仲間を裏切る前提の主人公って他の作品でいあっまで読んだ中では見なかったんで面白かったです。

 

 

願いを何に使うか

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選ばれた騎士達は命を賭けた戦いに身を投じる代わりに、「なんでも一つ願いを叶えてもらえる」という前払いの報酬を与えられます。

 

この報酬の使い方が面白い。

 

自分のため。

 

家族や友人など大切な人のため。

 

自分とはほとんど関わりがないであろう他人のため。

 

それぞれ願う内容が異なりキャラの性格がよく出てる気がします。太陽の願いを叶えるところは最高。 

 

 

大人は楽しいぞ

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物語には主役の成長がつきもの。

主人公の雨宮夕日は大学生です。最初は厨二病をこじらせたような痛い陰キャラなんですが、騎士になったあと様々な人と出会って成長し、物語の主人公のような(?)熱いキャラへと変わっていきます。

 

子供は大人を見て育つんですがこの大人たちがかっこいい

 

大人が笑うのはな

大人は楽しいぜって

子供に羨ましがられるため

 

人生は希望に満ちてるって教えるためさ

 

ほな大人として手本になってくれればええ

こんな大人になりたい

って思わせるような子供たちのヒーロー

それが大人や

 

なんてかっこいい大人論。

 

そしていろんな大人を見て成長する夕日ですが、小学生や中学生の騎士から見れば夕日は大人で、それをわかってるから子供の騎士の前では弱音を吐いたりしないかっこいい大人でいます。

 

 

 

全10巻という大人買いするには手頃な巻数で話もきっちりまとまってて最高に熱い漫画です。

 

最初は微妙かもしれんが獣の騎士団が揃う4巻くらいから加速度的に面白くなるのでぜひ。

 

 

 

各巻の感想(ネタバレあり)

1巻 

 夕日が痛い。かなり痛い。

 

 

 2巻

楽勝かと思ってた泥人形の怖さを再確認。 あんなに強い東雲半月が一撃で死ぬなんて。

東雲半月、そして朝比奈父の大人論が良いよね。単に敵を倒すだけじゃなくて、大人達が自分らが大人であることを示し子供達はそんな大人の背を見て成長するっていうこの物語のテーマを表した巻。

「大人は楽しいぞ…って笑ってやる」

そんな大人になりたい。

 

 

 3巻

夕日がトラウマを乗り越えたりパワーアップしたり三日月のキチっぷりが見れたりとなかなか面白かった。

半月の願いは予想外。そのおかげで戦闘力0だった夕日が矛盾なくパワーアップできたけどそれでも自分のものにできてないから弱いってのは成長の余地ありでいいよね。

姫の目的に疑問を持ったみたいだしいろいろ伏線仕掛けてるっぽい。

ラストで一気に全員揃った獣の騎士団だけどカマキリって獣なの?というかカジキマグロの騎士って字面だけで面白い。

 

 

 4巻

それぞれの騎士たちの過去エピソードが中心となった巻。

カジキマグロの騎士(笑)とか言ってすいませんでした!!

師匠に生き様を説くカジキマグロ。そして未来を行く子供たちに大切なことを託して逝く師匠。かっこ良かったです。

他の騎士たちの過去エピソードもあり、それぞれの願いもちょっとずつ判明し始めましたがキャラの個性出てます。白道さんが達観しすぎなきが(笑)

 

 

 5巻

さみだれの家族話。さみだれメインの話かと思えばどっちかっていうと氷雨が話の中心だった気がする。

子供も成長するけど大人だって成長するんです。

川を飛び越えた夕日がかっこいい。もう根暗だった初期とは大違い。

幻獣の騎士へのパワーアップがあっさりしすぎてありがたみがない(笑)

 

 6巻

勇者の剣(くさかべ)で鳥肌たった。

日下部はほんと勇者だった。願い事のときから嫌な予感はしてたけどあんなあっさり死ぬなんて。

南雲さんがパワーアップしたしこのままいけるかと思ったけどそんなうまくはいかないよね。敵も残り少なくなってきていよいよ終盤戦。

 

 

 7巻

表紙の通り子供たちにスポットの当たる巻

糸目キャラが開眼するのいいよね。のほほんとしてる雪待が予想以上に熱いキャラだった。

そしていつ裏切るかわからなかった太陽がまさかの幻獣の騎士に。ロキの想いも良い。親がクソな太陽にとってはそれこそ親みたいな存在なんだと思う。

夕日も子供たちの前ではかっこいい大人であろうとするのも自分が伝えられた大切な事を伝えようとしてて良い。

 

 8巻

 自己を持ち会話もする最強の泥人形11体目との戦い。

泥人形とは?自己とは?の問い豹くんが出した答えがいい。泥人形が内面を表すなら本で知識を得ることが好きだった11体目はアニムスの知的好奇心を表してたりするのかな。

絶望を打ち砕くブルースのデザインが絶望的にダサいのが緊迫感無くて笑う。

 

 9巻

12体目との戦いとラスボスであるアニムスとの死闘。

雪待や昴、太陽らを子供だから戦線に加わらなくていい、全員自分が守ればいいって思ってた南雲さんが「ここには戦士しかいない」ってアニムスに言うところが最高にかっこいい。

そして何より太陽の「願い事」です。ここで使うのかと。最高に熱い。

ラスボスを倒したけど真の目的はこれからなんよな。アニムス戦に参加しなかったさみだれと夕日は元気いっぱいだし獣の騎士団は阻止できるのか?

 

 

 10巻

 大円団。

雨宮夕日vs獣の騎士団からの夕日vsさみだれ、さらには夕日ns三日月とラスボスを倒した後も熱いバトルが続きます。

それにしてもアニムスと師匠がそこで繋がるとか予想外過ぎて変な声が出た(笑)これに気づけたおかげで二週目がすごい楽しく読めた。師匠の残した「私達は人間だ」って言葉が深い。

みんなの力で姫より高く飛んだ夕日やロキが消えるまで我慢して最後に泣いちゃう太陽などグッとくる場面が多かった。さすが最終巻。

最終話も良かった。主人公勢の数年後の話を最後に描いてくれてるが良い。戦いが終わった後もみんなの人生は続いていくっていうね。控えめに言って最高。