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万年こたつ

本や漫画の感想がメインの雑記ブログ こたつに籠って本を読んで生きていきたい

【漫画】駆け引きのあるチーム戦が熱い!『ワールドトリガー/葦原大介』紹介&感想

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週刊少年ジャンプで連載中のSF(ファンタジー?)バトルものの漫画です。

 

凝った設定とジャンプではあまり見ないチーム戦が描かれていてるのが大きなポイント。

 

 

 

『ワールドトリガー』ってこんな漫画

あらすじ

三門町に突如現れた「門」。そこから「近界民(ネイバー)」と呼ばれる怪物たちが襲ってきた。兵器ではまったく歯が立たないネイバーを倒したのは、ネイバーの技術を使う「界境防衛機関(ボーダー)」と呼ばれる集団。

主人公の三雲修は弱っちいながらも真面目で正義感のあるボーダーの訓練生。そんな彼がいる学校に転校してきた空閑遊真は日本の常識が全く通じないズレたやつ。それもそのはず、遊真は門の向こう側からきた人間だった。

 

 

戦術を駆使したチーム戦が熱い!

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バトル漫画ってたいていの場合、敵と戦うとき1対1の勝負しかないじゃないですか?

 

味方が何人かいても敵も同じだけ人数がいて、最後はみんなバラバラになって1対1になって戦うのが多い気がします。某海賊漫画とか。

 

それはそれでキャラの見せ場があるし、熱いバトルが繰り広げられたら満足なんですが、

 

 

ワールドトリガーの面白さはちゃんと複数対複数のチーム戦をしているところ。

 

例えば1対1じゃまず勝てないような敵がいても、そいつが接近戦の攻撃しかできないなら、

 

近距離の戦闘員は足止めに徹して、遠距離攻撃できる奴らでボコればいいんです。

 

そうできるように味方、敵、地形などあらゆる情報を集めて相手をハメます。

 

「いかに相手の強さを封じて自分たちの勝ちパターンに持っていくか」という駆け引きが面白いです。

 

脳筋よりも頭の回る奴が勝ちます。実力差がありすぎるとダメな時もあるけど(笑)

 

 

首が飛んでも安心なトリオン体

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主人公たちは異世界の怪物たちと生身で戦うわけではありません。

 

この世界にはトリオンと呼ばれる生体エネルギーがあります。(DBでいう気、H×Hでいう念みたいなの)トリオンの大小は個人によって違い、それが武器の攻撃力に関わってきます。

 

ボーダー達は戦闘の時は、トリオン体と呼ばれるものに換装して戦います。

 

たとえ攻撃されても傷つくのはトリオン体で、本体がダメージを負うことはありません。

 

だからこの漫画では、普通に腕とか足とか首が飛びます(笑)

 

ジャンプで首チョンパとかやっていいのかと思いますが、トリオン体だから大丈夫なんでしょうね。

 

ただしやられると回復に時間がかかるため、戦闘に参加できなくなります。

 

基本バトルものの主人公勢って死なないじゃないですか。

 

でもこの漫画では強敵相手だと味方もばんばんやられます。

 

それが戦闘時の緊迫感につながってて面白い。

 

 

細かく設定された世界観

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主人公たちボーダーは使う武器(トリガー)によって接近戦のアタッカー、中距離戦のガンナー(orシューター)、遠距離戦のスナイパーの3つのポジションに分かれてます。

 

その近距離・中距離・遠距離のトリガーにも複数の種類があり、さらに戦闘を補助するタイプのトリガー(シールド・透明になれるマント・空中で飛び跳ねるための足場など)との組み合わせによって同じポジションでも戦闘スタイルが違ってきます。

 

基本的にボーダーは3~4人でチームを組んで戦うので、各ポジション1人ずついるバランス型や、全員がアタッカーで固められた接近戦特化など、チームによって特色があり、それぞれ自分達の得意な戦闘パターンがあります。

 

この「自分たちの得意」をいかに押し付けるかが重要なんですね。

 

さらに一発逆転の黒トリガーや特定の人しか持たない特殊能力のサイドエフェクトなど様々な要素が絡みます。

 

この細かな設定が魅力である戦術を支える下地になっています。

 

めっちゃ練られてます。

 

持たざる主人公:三雲修 

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そして何より大事なキャラクター。

 

主人公の三雲修はトリオン量はへぼく、訓練生のため戦闘技術もしょぼい。サイドエフェクトなんて特殊能力ももちろんありません。

 

1対1では弱いほうなんですが、めっちゃ考える。

 

こちらの強み、相手の特徴などを考え有利に進めるよう立ち回ります。

 

そして何より正義感が強く真面目。「自分がそうしたい」と思ったら逆境でも行動するのは読んでて応援したくなります。

 

徐々に実力をつけて強くなっていくのを追いかけるのもこの漫画の楽しみの一つです。

 

 

というわけで週刊少年ジャンプで連載中の「ワールドトリガー」の紹介でした。

 

この漫画の面白さである「戦術」は5巻くらいから出てくるのでそこまでは微妙かもしれませんが、そこまでいけば止まらなくなります。

 

全17巻(未完)作者が病気のため休載に…。復活するの待ってます!

 

 

各巻の感想

1巻

遊真のいうことはいちいち正論なんだけど、どれだけ弱くても級友を守るために立ち向かう修がいいよね。やっぱ主人公はこうでないと。

規律を重視(修に嫉妬)していちいち突っかかってくる木虎がちょっと鬱陶しいけど、最初はこいつがヒロインかと思った。

あとから読み返すとここで結構大事なこと解説されてる。

 

 

2巻

ボーダーのネイバー敵対視が半端ない。A級隊員(エリート)を導入し有無を言わさず刈り取ろうとする上層部大人げなくない?

サイドエフェクトにブラックトリガーなど新たな言葉や、遊真の戦闘スタイルが明らかになったり、守ってあげたい系ヒロインの千佳ちゃんが登場したりと、徐々に話のメインとなるところが明らかになってきた感じ。

迅さんの強者オーラがすごい。S級だから当然と言えば当然だが。ラストで未来予知で怒られない人を選んでからセクハラするとか書かれてて、そら主人公にはなれんわって思った。

 

 

3巻

守ってあげたいヒロインの千佳ちゃんもボーダーに入隊することに。あれだけトリオンがすごければむしも三雲が守られる側になるのでは…(笑)

基地内での派閥とかパワーバランスとか大人な事情が絡むのが意外と面白い。敵よりも内輪揉めがメインの少年漫画ってどーなの。

次巻ではついに実力派エリートの本領発揮か?

すぐ騙されちゃう小南ちゃんが可愛い。鬼怒田さんが三大マスコットの1つにっていう事実が発覚。あんなおっさんなのに(笑)

 

 

4巻

 上級隊員たちがバトルしながら主人公らは基本的な武器のレクチャーを受けるという効率的な展開。

 未来予知ってやっぱ協力すぎる能力じゃないか。予知しても回避不能な攻撃(絨毯爆撃とか反応できない超スピードの攻撃とか)じゃないと勝ち目なさそう。さすがエリート。と思ったら最強の武器を手放すという意外な展開へ。

太刀川も不敵な悪役っぽい顔してたけど「ネイバー絶対殺すマン」って感じじゃなかった。迅さんと競い合えることを楽しみにしてたりと子供みたいな一面も見えたりとギャップ萌え。

 主人公チームもついに入隊してここからが本番って感じか。

 

 

5巻

修の強みが出てくる5巻。頭を使う戦い方ってのは読んでて面白い。全く歯が立たなかった風間に一矢報いるところはかっこよかった。

遊真が珍しく怒りの感情を露わにしたり、憎たらしいクソガキかと思った緑川が子犬キャラだったりといろいろな動きgありつつも次の大きな戦いに向けての小休止っぽい巻。

内部のごたごたも解決できてない(三輪だけ?)にも関わらず、ネイバーとの大規模戦争が始まろうとしているが…。

 

6巻

アフトクラトルの猛攻が始まる。

膨大な数の怪物相手に各地でボーダー隊員たちの戦闘が起こり、敵戦力の配置、新型の存在、敵の目的など多くの情報が錯綜する巻。

これはジャンプ本誌で読んでたらこんがらがりそうだから、単行本じゃないとつらいかも。

新型1体倒すだけでも大変そうなのにさらに人型が何人も控えてるとか無理ゲーっぽい。緊迫感がやべえ。

千佳ちゃんの潜在能力の高さがここで発揮できるのが興奮するし、「ボーダー最強の部隊」が小南たち玉狛支部の人らってのが熱い。

 

 

 

 7巻

 トリオン換装でショートヘアになるとか小南ちゃん1人で2人分可愛いな。でも僕はロングの方が好きです。

小南たちが来てなんとかなるかと思ったら、今度は人型が…。常に後手後手な印象。勝てる気がしねえ。

でもどんだけ個が強くてもチームで連携して戦えばやれるってのが面白い。仲間総出の「フルガード!」は熱かった。 

三雲が死ぬという未来予知に加え、黒トリガーが本拠地に攻め込むと、何処もピンチで目が離せない。だれさせずにいくつもの戦闘を並行して描けるのすごい。

 

 

 

8巻

ステゴロの接近戦もできて銃を使った中距離戦もできて、さらに戦闘中に罠を張り巡らす器用さあるとかレイジさん何人分の働きができるんだ。しかも「全武装」とかいう隠し玉もある模様。

ついに遊真が参戦。チーム戦が熱かったけど黒トリガーvs黒トリガーも熱い。

A級が助太刀に来たかと思えば敵のボスも出てきて不利な状況は変わらない修。千佳ちゃんもキューブにされてピンチに。

そして本部での激闘。いろんなキャラに見せ場あっていい。そしてまさかの本部長参戦。最強の大人が出てくるとか燃える。

 

 

9巻

本部長強すぎかよと思ったら、序盤で撤退した風間隊たちにも活躍の場があって良かった。

「未来の分岐点までおよそ○○秒」って表現が緊迫感を強調してて熱い。

ワープ女が有能すぎる。でもシスコンも負けじと頑張ってる。弾ワープを逆手に取るとこすごかった。

味方もだけど敵のトップ2が互いに連携しながら戦ってるのが地味に好き。

そしてこの引きはずるい。「敵の位置を教えろ!!!」最高かよ。

 

 

10巻

対アフトクラトル 終了。

持てる力をすべて出し切った戦いだったので今後こういった戦いがあったらどう展開するのか楽しみ。

記者会見で修が啖呵きるとこがすげえかっこよかった。記者会見だけを数話使って丁寧に描くのがいい。ドンパチも楽しいけどこの記者会見のやり取りも面白かった。

修はどうやって研修生に紛れ込んだのか気になる。

そして今度はランキング戦開始。先の戦闘で出てきたキャラたちと戦うのが面白そう。ガチンコじゃなくて三つ巴の戦いってのが駆け引きを生む要素になってていい。

 

 

11巻

 玉狛第二vs荒船隊vs諏訪隊、さらに玉狛第二vs那須隊vs鈴鳴第一の導入までの2本立て。大規模侵攻に比べたら見劣りするかと思ってたらそんなことなかった。駆け引きがすごい。

修は単体だと弱いけどチーム戦だと頭を使った立ち回りで目立つってのがいいよね。遊真の強さ、千佳の派手さ、修のしたたかさが上手くかみ合ってるのが面白い、

荒船さんの万能型育成理論とか組織にとっては一番欲しい要素じゃないだろうか。

あと玲ちゃんが病弱っぽいのにトリオン体に換装したら強者オーラが半端ないってギャップがいいよね。

 

 

12巻

玉狛第二vs那須隊vs鈴鳴第一決着。

解説の太刀川の「勝負を決めるのは戦力・戦術・あとは運だ」ってのが気合で乗り切る少年漫画とこの漫画の違いを大きく表している。ぶった切っているかと思ったらそのあとのフォローもナイス。

眠らずに考え続ける遊真と眠ることで学習する村上のアタッカー対決、対岸でのガンナー・シューターの中距離合戦どちらも見ごたえありました。

ランキング戦ばかりかと思ったら千佳の兄貴の情報とかエネドラがマスコットになってたりとか物語の進行も。

 

13巻

B級上位の四つ巴戦。新キャラ続々登場。スーツで戦う二宮隊は見た目かっこいけどそれは動きづらくないのかな?

まともな戦力が遊真しかいないと言われたことを気にしてシューターの技量を挙げようと鍛錬を積む修だが、予想以上にあっさりと撃沈。

上位との差が浮き彫りになる戦いでした。

まあそんな簡単にいくわけがないよね。千佳みたいに素質があるわけじゃないし、根性や気合でどうにかなる話じゃない。

 普通に主人公のチームが負けることがあるから先が読めなくて面白かった。

 

14巻

玉狛第二の足枷となってる二人のパワーアップ巻。スナイパーたちの仲の良さがいいよね。ユズルは青春してるし、この漫画に全くなかった恋愛要素がついに絡んでくるのか?千佳ちゃんもなんだかんだ修と遊真には遠慮してるっぽいから打ち解けられる友達が増えて良かった。

そして木虎の株が上がる。皆が応援したくなる修に対して唯一厳しい言葉を投げかけられる人材。最初の方は嫉妬から来る嫌みだったのに今では誰よりも修の成長を考えてるキャラじゃないだろうか。

次の敵は少数だけどリーダーめっちゃ強そう。

 

 

15巻

襲撃してきたガロプラとの戦いだけで1巻全部使ってた。

ランキング戦の混戦も面白いけどやっぱ集団戦がいいね。トップアタッカー達vs敵のボスも燃えるし、集団の銃撃戦も燃える。

作戦立てて指揮しながらってのが読み応えがある。ここぞで出し惜しみしない戦い方がかっこいい。レイジの全武装もついにお披露目。京介のガイストはいったい何パターンあるのか。

太刀川のぶった切られる未来をそう使ってくるのかってなったしどの戦闘も良かった。

 

 

16巻

表紙にもなってるヒュースと陽太郎のコンビがいい感じ。「刺したふりスコーピオン」は笑った。

そして始まる玉狛第二vs柿崎隊vs香取隊のランキング戦。

新しい力を手に入れた修たちのペースに試合展開が進むけど、今回良かったのは対戦相手の柿崎隊。

「新しい連中がどれだけ派手に追い抜いて行っても それであいつらの価値が消えてなくなるわけじゃねえんだ」隊長かっこよすぎ。

こんな人が隊長だったら支えたくなるよね。

 

17巻

玉狛第二vs柿崎隊vs香取隊終了。

人を撃てない千佳ちゃんだったけど、鉛弾使えるようになったら冷酷さが増した気がする。隠し玉の追尾弾+鉛弾撃つときの目が怖い(笑)

そしてついにヒュースが玉狛第二に。

少年誌的には面白くないかもしれないが、こういった互いの思惑が入り乱れる舌戦も丁寧に書いてるのがこの漫画のいいところ。

次からは3人チーム同士の戦いじゃなくて4人チームも出てくるので戦術の幅が広がりそうで楽しみ。